2014年5月29日木曜日

【書籍】 ブラッド・ストーン 『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』 日経BP社 2014.1


副題:アマゾンを創った無敵の奇才経営者
☆興味深い
p.14 アマゾンではパワポのプレゼンをしない。6ページの意見書。新製品ならプレスリリース形式で文書を作る。
p.41 「未来は予想するより自分で創るほうが簡単である」 アラン・ケイ
p.245 部下との1対1の面談をやめる。どうでもいい報告と社内政治の雑音を聞かされる。
p.245 会議では、パワポではなく散文形式で文書にする。6ページ以内。脚注は別。
p.246 新しい機能や製品を提案する場合は、プレスリリース形式の意見書とした。売りのポイントをギリギリまで洗練させ、顧客が目にするリリースからスタートし、そこからさかのぼる形で仕事をするようになる。
p.448 顧客からの電子メールをベゾスが関連部署に転送する。この電子メールには最初に疑問符がひとつ加えられている。これを受け取ったら、すべてを放り出し、CEOが着目した問題に全力であたる必要がある。数時間で問題解決し、理由と対策をベゾス本人に提出しなければならない。
p.464 友人であるヒリスは、他社とアマゾンの違いは、ジェフが最初から長期的なビジョンをもって取り組んだから。ぶれずに進めば長期にわたって大きなことが成し遂げられるというのが彼の基本的な哲学。
p.489 付録 ジェフ・ベゾスの愛読書
1 『日の名残り』 イシグロ ベゾスはノンフィクションより小説から得るものが多いという
2 『私のウォルマート商法』 すべてを小さく考えよ ウォルトン 倹約・行動重視
3 会長からのメモ 機知とユーモアの経営 グリーンバーグ 節度と倹約。架空の哲学者の名言を繰り返す
4 人月の神話 狼人間を撃つ銀の弾はない ブルックス 複雑なソフトの開発は少人数のチームで
5 ビジョナリー・カンパニー1 時代を超える生存の法則 コリンズ イデオロギーに基づく経営
6 ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則 コリンズ 自分たちの強みを見つけて、弾み車を回す
7 Creation: Life and How to Make it グランド プリミティブな構成要素を一式つくれば、知能的な系をボトムアップで生み出せる
8 イノベーションのジレンマ 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき クリステンセン アマゾンの行動原理
9 ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か ゴールドラッシュ もの作りの神髄
10 リーン・シンキング改訂増補版 ウォーマック トヨタ発祥の生産哲学
11 Data-Driven Marketing: The 15 Metrics Everyone in Marketing Should Know ジェフリー データで計測するためのガイドブック。アマゾンでは主張をする場合、データを提出しなければならない
12 ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質 タレブ 混沌にパターンを見てしまう。安易でわかりやすい意見より、実験と経験則が常に勝る。
■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2014.3-)』 2014.3.9 日経
  『新聞書評(2014.1-)』 2014.2.9 朝日
  『今月読む本』 2014.1(その1)
  『今週はこれを読め(2014.1-)』 vol.61 2014.1.8
■ 所在
  県立 8F024.0ス

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