2013年4月12日金曜日

【書籍】 尾池和夫 『日本列島の巨大地震』 岩浪科学ライブラリー 2011.10


新聞に余り出ていないと思われる。

p.35 地球物理学の専門家のなかには、福島県沖では巨大地震が起きないと主張していた人が何人かいた。太平洋プレートは1年に9センチ動いて、大きな地震を起こさずに沈み込んでいるというモデルを考えていた。一方、ペルー沖では海溝近くまでプレート境界が固着して、陸側のプレートが潜り込むプレートと同じように動いているということが知られていた。
p.48 2011.2月に、政府の地震調査研究推進本部で、東北地方の巨大津波の危険性を指摘する文書がまとめられ、宮城県には2月に事前説明されていた。3月に福島県、4月にまとめて発表する予定だった。貞観の津波の調査結果から、今後も巨大津波をともなう地震に留意する必要があるとする文書。
p.58 シアトルとバンクーバーを結ぶ沿岸では、平均して500年に一回大津波が来襲した。
p.80 理由はわからないが、大地震の季節性が知られている。1920代以降のM7.5以上の大地震を調べた結果および1600年から1919年までのM7.9以上の大地震も同様だが、北海道から三陸の太平洋岸では、2月から5月にまで、特に3月に集中しており、宮城県沖から関東・東南海道にかけては9月から1月まで、特に12月に集中して起こる。

■ 所 在   ★☆☆☆☆
  県立 8F自然科学453.2オ 市立453オ 大学453.21O32

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