2013年2月7日木曜日

【書籍】 趙景達 『近代朝鮮と日本』 岩波新書 2012.11


あとがきより
朝鮮近代通史。続編が予定されているらしい。
岩波新書の朝鮮近代通史としては、山辺健太郎「日韓併合小史」1966と「日本統治下の朝鮮」1971がある。
山辺氏の著書は名著であるが、難解なところが少なくないため、本書では簡明を旨とした。

今は通史を読む準備が整っていない。パラパラめくると
p.2 李氏朝鮮の身分制は、両班(ヤンパン)・中人・良民(常人)・賤民の4区分。士族である両班は官僚やその子孫で文武官僚である。中人は世襲的性格で、科挙の雑科合格者とその一族で、中下級の技術官僚層。良民は軍役などの良役(徴兵・労役または代替としての布の納付義務)を負担する階層で、賤民は奴婢として官庁や両班に直接隷属する層、慣習的には、僧侶のほか、高麗時代の豪族の末裔も含まれていた。
☆ 韓国歴史ドラマを見る上で、必要な知識

p.22- 吉田松陰は「国体」論を踏まえ、「征韓」論を正当化した。(将来ロシアに奪われるであろう富の代償として、朝鮮を手始めとした大陸への侵攻を構想)。「国体」とは、水戸藩士会沢正志斎の「新論」(1825)で、天皇の一系支配、天皇と万民の親密性、万民の自発的な奉公心という3つを軸とする国柄した。松蔭は国体論的立場から孟子を独自解釈し、道の上に国を位置づけた。
☆ やはり「国体」が何がわからない。何が護持すべきものなのか?

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『朝鮮半島』
■ 所在
  県立 7FS319.2チ 大学文庫0802A.1397

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