2010年11月12日金曜日

【書籍】 日垣隆 『情報の「目利き」になる!』 ちくま新書 2002.9

読書のスピードは1ページあたり20秒くらい p.35
原稿執筆料 新聞10~20万円 週刊誌15~20万円 月刊誌20万円 テレビ15~20万円 ラジオ5~15万円 p.157

私が人件費と複写代や取材費を書籍代を払って日々手に入れ読んでいるのは、第1に、どうしても腑に落ちない点を調べ、第2に、私以外の誰かすでに書いていないかどうかを確認し、第3に、自分の立てた幾多の仮説が専門家による旧態言説の中を貫通(ついでに破壊)するかどうかを点検する、という三つの役割に沿うものだけです。p.189~190

書く側に、相手に伍する概括力や仮説力がなければ、《専門家へのインタヴュー》は御用聞きか垂れ流しになる傾向に拍車がかかります。 
ここで、その点に関わるノウハウを紹介しておきます。何よりも非常に役立つのは、シンポジウムに出ることです。…たった数時間で、4-6人を相手に自分の仮説を検証したり定説に論駁を加えたりできるだけでなく、同時に会場に集まった大勢の専門家に自分の言説を認知してもらえれば、その後の取材は非常にやりやすくなります。p.193-194

次善の策として、テレビの討論会やブリーフィング(ケーブルテレビやスカパー経由で記者会見など)を見聞するという方法があります。ただし受身的なメディアでは、あらかじめ自分の仮説と質問を用意しておくことをしなければ、参加や視聴はほとんど無意味になるでしょう。p.195

毎日、何かに驚き、感動しつつ、あるいは不思議がりつつ何かを調べています p.200

私の情報整理術に関しては、『ご就職』の第6章と第7章、『学問のヒント』の第8章、『何でも買って野郎日誌』の第11話と、短文ですが『敢闘言』の103ページ(文春文庫ではp71から)。

要は、メディアにだまされなく、楽しむためには、仮説を立てて検証する必要があるということか。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『いまどきの新書』 第2章 ビジネス、経済(2) 永江朗 2004.12
■ 所在
  7FS361.4ヒ

0 件のコメント: