2010年5月18日火曜日

【書籍】 池上俊一 『動物裁判 西欧中世・正義のコスモス』 講談社現代新書 1990.9

ヨーロッパ中世では、子供を死傷させたブタが裁判を受け、絞首刑になった事例が多数ある。また、農作物に被害を与えた虫が裁判の結果、破門されたりしている。
筆者は、これを中世の合理化思想のはてとしているが、どうだろうか。ブタ、虫にどう責任を帰すかの方法論であり、これにより心のバランスを取っていたのではないか。
これはとても興味深い本であり、一読を勧める。

■ 書籍情報入手先   ★★★★☆
  「佐藤優選の100冊」第93番 (『教養書200冊』 2008.12
■ 所在
  県立

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